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ショパン〜初恋〜リパッティ 「ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58」

それはアレキサンダーが16歳の夏のことだった。
大学受験の勉強のために田舎の別荘にきていた彼は、
隣家の5つ年上の娘ジナイーダに一目で恋してしまう。

ジナイーダはアレキサンダーに溢れんばかりの優しさを
そそぐかと思うと、突然冷たくなり、その度に彼は
幸福と絶望を味わうのだ。

思いを募らせるアレキサンダーは、ある夜、父と
ジナイーダが一緒にいるのを見て動揺する.......


イワン・ツルゲーネフの「初恋」(1860)は何度も
映画化されていますが、1970年のマクシミリアン・
シェル(監督、父)、ドミニク・サンダ(ジナイーダ)、
ジョン・モルダー・ブラウン(アレクサンダー、
原作ではウラジミール)が出演するドイツ・アメリカ
映画を観ていたときのことです。


貴族の夏の避暑地。広がる草原に寝そべって虫眼鏡を
のぞいていた視界の中にピンクの色がぼんやり映ります。
虫眼鏡をはずすと1人の美しい女性が.....
それがジナイーダでした。


この印象的なシーンのバックに流れるのが、ショパンの
ピアノ・ソナタの美しい調べでした。



この映画はリパッティに捧げられています。
ディヌ・リパッティ(Dinu Lipatti, 1917年3月19日 -
1950年12月2日)は、ルーマニアのピアニストで、
その詩情あふれる演奏からは、いつも音楽のもつ
崇高さに感動させられます。

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