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「ザ・ケルン・コンサート」キース・ジャレット(Piano)

30年ほど前のある日曜の夜のこと、FM東京を聞いて
いた私の耳に宇宙の果てから響いてくるような清冽な
ピアノの音が聞こえてきました。
岡田真澄さんをナビゲーターにした音楽番組のオープ
ニングでした。

それまで聴いていたクラシックやジャズ、ポップスの
ピアノとは全く違う、一度聴くと忘れられない音でした。

そこで、往復はがきでFM東京に問い合わせたところ、
「ケルン・コンサートです」と返事が来ました。 
さっそくレコードを手に入れて、それこそ擦り切れる
ほど毎日聴いていました。

...1975年1月24日 
     ドイツ・ケルンのオペラハウス...

車での移動で24時間眠っていなかったキースは、
ぼんやりとした意識のまま、ホールの調律が不十分な
ピアノにむかって、響きのましな中低音域を中心に使って、
鐘の音を模した音形から弾きはじめた.....

無意識に近い状態が呼び込んだのか、神憑りなイマジ
ネーションが次々に展開し、美しい即興演奏の頂点を
極めた演奏がつづられた。
録音状態があまりよくなかったので、ECMレーベルの
マンフレッド・アイヒャーはなんとかしてこの名演奏を
世に出そうと、何週間もかけてマスタリングを繰り返した
.....そして、ついに!

「ケルン・コンサート」はジャズ界だけでなくクラシック
界からも絶賛された!!.......

この演奏はその後、日本人が採譜し、キースの承認を得て、
ショットから出版されています。
楽譜を見ながら聴くと、あらためてキースの凄さと即興
の展開模様を楽しむことができます。

のちに札幌でキースの生演奏を聴いたときに、あまりに
美しくて鳥肌がたったのを思い出します。

矢野顕子さんも、「毎朝、ケルン・コンサートを聴いて、
よし、ピアノを練習するぞという気になるの」
と言っていました。
ピアニストの宮沢明子さんも、追っかけするほどキース
の大ファンでした。
ウィーンの名ピアニスト、フリードリヒ・グルダも
「今世紀最大のピアニストはホロヴィッツだなんて
言わないよ、キース・ジャレットさ」と言うほどでした。

キースの一連のソロ・ピアノ演奏が、その後の自作自演
ピアニスト達を世に出すきっかけとなったことは
間違いありません。


「ケルン・コンサート」のパートTが聞ける動画が
ありますので、ご覧ください。

楽譜があるので「ピアノ・レッスン」している人が
たくさんいるのでしょうね。





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